文章入力のスピードアップを目指そう!

このサイトの読者であれば、パソコンでメールも使えているし、WordやExcelも使っているので、日本語入力は問題ないよ、という方がほとんどですよね。

でも、ちょっと待ってください。日本語入力/英字入力をいちいち日本語入力ソフト(MS-IMEなど)のツールバーにマウスを持っていってから、切り替えていませんか?あるいは全角/半角の切り替えや、ひらがな/カタカナの切り替えを、同じようにマウスを動かしてから切り替えていませんか?

実は日本語入力の状態でも、ファンクションキーの「F6」~「F10」を使うことで、いちいちマウスを動かすことなく、簡単に文字種別を変えることができるのです。

ご存知でない方は以下を参照しながら試してみてください。文章作成のスピードがきっとあがりますよ。

 

●事前準備

まずは、日本語入力をする画面を開いておいてください。Wordでもe-mailの新しいメールでもメモ帳でも、何でも結構です。

(1)「ローマ字入力」と「かな入力」

 

パソコンのキーボードでの入力には「ローマ字入力」と「かな入力」の2つの方式があることはご存知ですね。標準は「ローマ字入力」ですが、それぞれの方式には長所・短所がありますので、ご自身の得意な方を選びましょう。

 

日本語入力モードにおいて、2つの方式を切り替える方法はいくつかありますが、簡単なのは、キーボードを使って切り替える方法です。

  • 「Alt」キー(いずれかの黄丸の場所)を押しながら「カタカナ・ひらがな・ローマ字」(赤丸の場所)キーを押す

この操作を行うごとに、「ローマ字入力」「かな入力」が切り切り替わります。

 

(2)和英混じりの文章入力

 

「ローマ字入力」「かな入力」のどちらの方式でも結構ですので、日本語のひらがな入力の状態にして「あいしてる」(例です。何でもかまいません。)と入力してから、以下をお読みください。

 

(注)Enterキーを押してからではファンクションキーは働きません。また、Windowsを切り替えるとEnterキーが入力された状態になってしまいますので、ご注意ください。

 

●「F6」キー:『ひらがな』

 

「F6」キーを1回押してみます。ひらがなのままですね。もう一度押してください。先頭の文字がカタカナになりました。更に押すと2番面、3番目と次々にカタカナになり、また全部ひらがなに戻ると思います。「F6」キーは『ひらがな』に変換するものです。

 

今、ひらがな入力の状況ですので余り意味がないように見えますが、漢字変換が違ったなと思った時や、英字入力などをしている時点でもこの機能は働きます。ただし、直接入力(日本語入力モードでない状態)の時はこの機能は働きません。

 

 

「F6」キー:『ひらがな』

 あいしてる

   ↓

 アいしてる

 アイしてる

 アイシてる

 アイシテる

 あいしてる

 

 

 


●「F7」キー:『カタカナ』

 

「F7」キーを1回押してみます。全角のカタカナになりましたね。もう一度押してください。末尾の文字がひらがなになりました。更に押すと後ろから2番目、3番目と次々にひらがなになり、また全部カタカナに戻ると思います。

「F7」キーは『カタカナ』に変換するものです。

 

「F7」キー:『カタカナ』

 アイシテル

   ↓

 アイシテる

 アイシてる

 アイしてる

 アいしてる

 アイシテル

 


 ●「F8」キー:『半角』

 

全部が全角カタカナになっている状態で「F8」キーを1回押してみます。半角カタカナになりましたね。全部がひらがなや、ひらがなとカタカナが混在している状態でも「F8」キーを1回押すと全部の文字が半角カタカナになります。「F8」を続けて押すと末尾の文字からひらがなになって一周するのは「F7」と同様です。

「F8」キーは元がひらがな、カタカナであれば『半角カタカナ』に変換するものです。元が英数字であれば『半角英数字』に変換します。

 

 

「F8」キー:『半角』

 アイシテル

   ↓

 アイシテル

 

 あいしてる

   ↓

 アイシテル

 


●「F9」キー:『全角英数字』

 

全部がひらがなの状態で「F9」キーを押してみてください。全角小文字の英字となりました。もう一度「F9」キーを押します。すると全部が全角大文字の英字となりました。ちなみに「あいしてる」の時に「F9」キーを押すと、ローマ字入力の時は「aishiteru(またはaisiteru)」、かな入力の時は「3edw.」になっているはずです。

 

さらにもう一度「F9」キーを押すと、先頭の一文字だけが大文字で後は小文字の全角英字となり、もう一度押すと元に戻りますね。

「F9」キーは『全角英数字』に変換するものです。

 

 

「F9」キー:『全角英数字』

 あいしてる

   ↓

 aishiteru (aisiteru)

 AISHITERU (AISITERU)

 Aishiteru (Aisiteru)

 aishiteru (aisiteru)

 

 あいしてる (かな入力時)

   ↓

 3edw.

 3EDW.

 3Edw.

 3edw.

 

 


●「F10」キー:『半角英数字』

 

全部がひらがなになっている状態で「F10」キーを1回押してみます。半角小文字の英字となりました。もう一度「F10」キーを押します。すると全部が半角大文字の英字となりました。さらにもう一度押すと、先頭の一文字だけが大文字で後は小文字の半角英字となり、もう一度押すと元に戻りますね。

「F10」キーは『半角英数字』に変換するものです。

「F10」キー:『半角英数字』

 あいしてる

   ↓

 aishiteru (aisiteru)

 AISHITERU (AISITERU)

 Aishiteru (Aisiteru)

 aishiteru (aisiteru)

 


もう一度「あいしてる」と入力した状態から、「F6」~「F10」のキーをいろいろ押してみましょう。

全角英字の状態で「F8」キーを押しても「F10」キーを押しても半角英字になりましたね。

 

数字は「F6」or「F7」or「F9」で全角、「F8」or「F10」で半角となります。普通数字は「英字」と同格ですので「F9」「F10」で全角/半角を切り替えると覚えましょう。記号文字も同じです。

 

ファンクションキーの「F6」~「F9」でかな・英字が切り替わることを知っていれば、Excelでセル毎に文字入力と数字入力を変える時でも、いちいちマウスを動かして切り替える必要はありません。もちろん数字だけを続けて入力していく場合には日本語入力モードにしない方が簡便ですが・・

 

(注)メーカーや日本語入力ソフトが異なる場合には、ファンクションキーの設定が一部異なる場合があります。