ポータルサイト(Portal Site)とは、インターネット上のさまざまな情報やサービスにアクセスするための入り口として機能するウェブサイトのことです。ポータルとは玄関や正門という意味です。
検索サービスを提供していたサイトが、ジャンルごとにWebサイトへのリンクをまとめたことから、ポータルサイトが誕生しました。
ポータルサイトは、検索エンジン、天気予報・ニュース・株価などの情報提供、オンライン辞書、オークション、メールサービスなど、様々なサービスを原則無料で提供することで利用者の便宜を図り、その集客力を生かして、広告や有料コンテンツで収入を得るという商用目的で進化を続けています。
ポータルサイトの利用者のメリットは、インターネット上に散らばっている多くの情報から、検索サービスを使って必要な情報を探し出せるだけでなく、天気予報やニュースなどの情報、地図や乗換案内などのサービスといった、生活に役立つ情報の閲覧やサービスの利用ができるという点です。
ポータルサイト |
国内ユーザーの月間訪問数 SimilarWeb(2019年10月) |
Yahoo!Japan | 21.73億 |
au Webポータル | 2.60億 |
livedoor | 1.94億 |
goo | 1.75億 |
@nifty | 0.51億 |
エキサイト(excite) | 0.48億 |
楽天Infoseek | 0.48億 |
BIGLOBE | 0.43億 |
MSN | 0.36億 |
So-net | 0.23億 |
OCN | 0.21億 |
Googleを除く上位11サイトの中では、訪問者数でYahoo! Japanが約7割のシェアを占めている。
上述の商用ポータルサイトは、総合型ともいうべきポータルサイトですが、ポータルサイトには用途・目的を絞った形のものもあります。
また、商用目的のポータルサイト以外にも、特定分野の窓口として関連情報やリンク集の整理などを行っているウェブサイトも、ポータルサイトと呼ばれています。
例えば、政府の節電ポータルサイトでは、現時点の電力の需給状況や節電方法を説明し、新たなニュースや施策に関する情報のリンクをとりまとめています。
大企業などでは、社員を対象に自社の関連動向をまとめて発表する、社内ポータルというポータルサイトをイントラネット上に構築する動きが広がっています。
【検索特化型】
Google.comは、総合型に比べるとほとんど検索サービスしかないようなそっけない画面ですが、ポータルサイトの一種と言えます。
【地域型】
特定の地域に関する観光名所の情報や病院情報、求人情報などが掲載されていて、地域の方に役立つ情報が発信されているポータルサイトです。
地域型ポータルサイトの運営は、民間企業が行っている場合もありますが、行政や自治体が運営しているケースが少なくありません。
【専門型】
1つの分野に特化した情報が掲載されているポータルサイトのことを言います。代表的な専門型ポータルサイトとしては「健康ポータルサイト」や「不動産ポータルサイト」などが挙げられます。
【社内型】
企業が扱っている情報を集約して、社内向けに情報が公開されているサイトのことを言います。自治体の職員向けや、大学などの教育機関が学生や教師向けのサイトもこの範疇に入ります。
一般的なポータルサイトとは異なり、社内型ポータルサイトを閲覧できる人は、基本的には社内の従業員もしくは関係者と限定されています。