「モノ」がインターネットにつながることを、Internet of Thingsの略で「IoT」(アイオーティー)と呼びます。「モノのインターネット」とも呼ばれます。ここでいう「モノ」とは、「ありとあらゆるモノ」を指します。つまり「IoT」とは、「ありとあらゆるモノがインターネットに接続する世界」のことを意味します。
1990年代半ばから商業や文化に大きな影響を与え始めたインターネットは、ある意味で人同士が繋がるための役割でしたが、今ではモノ同士が繋がるための領域にも広がり始めたのです。
具体的には、センサーと通信機能が組み込まれたモノがインターネットを通じてあらゆるモノと繋がり、互いの情報・機能を補完・共生し合う状態を指します。
なぜ、「IoT」が注目されているのかと言えば、背景として、
があり、「IoT」の展開を進めることで、
というサイクルを通じて、
により、社会の役に立つと考えられるからです。
最近では、IoTが発展したIoE(Internet of Everything)という用語も使われ始めました。IoEとは「すべてのインターネット」です。IoTを基盤にして、「モノ」だけでなく「ヒト」「プロセス」「データ」もインターネットに接続して、IoTによるデータを世の中のあらゆるサービスにつなげ、より価値のある、便利なサービスを作り上げることが可能となるという概念です。
IoEの事例は日本ではまだないようですが、海外ではバーチャル市役所(バルセロナ)や高速道路管理(オーストラリア)などの事例が出てきました。