PowerPointの画面構成です。WordやExcelの画面構成と同様に、「リボン」様式が用いられていますが、左側にスライド一覧がサムネイル(縮小画像)形式で表示されているところが特徴的です。
サムネイルをクリックすることで、すばやく表示・編集対象のスライドに切り替えることができます。
リボンタブには、画面切り替え、アニメーション、スライドショーといった、プレゼンテーションのための機能群が用意されています。
また、ホームタブや挿入タブには、新規にスライドを追加するための機能が用意されています。
リボンは高さを取りますので、多少作業エリアが狭くなるきらいがあります。そのためリボン表示/非表示切替ボタンを押してリボンを隠し、スライドの編集エリアを広げることができます。その状態で、いずれかのリボンタブをクリックすれば一時的にリボンが表示されます。リボンタブをダブルクリックすれば、リボンが再展開されます。
リボンには、頻繁に使用する機能をクリックするだけで実行できるボタンが並んでいて、リボンタブをクリックすれば機能グループが切り替わります。
PowerPoint2016のリボンタブには標準で、左からファイル、ホーム、タッチなど、12の機能グループが並んでいます。「画面切り替え」「アニメーション」「スライドショー」の機能グループは、プレゼンテーションソフトであるPowerPointならではのものです。
それぞれの機能グループは、さらにいくつかのグループに分かれて、コマンドボタンが並んでいます。グループの数は、機能グループによって異なります。
各グループの右下の斜めの矢印ボタンをクリックすると、さらに細かな設定が可能なダイログボックスが起動します。
コマンドボタンを押すだけで実行されるものと、サブメニュー付きのものがあります。
コマンドボタンの右に▼(オプションボタン)が付いている場合は、▼をクリックすることでサブメニューが出てきます(出ないこともあります)。
「ファイル」タブは文字通り、PowerPoint文書のファイルを開いたり、保存したり、印刷したりする時に使われるものです。
PowerPoint2016のリボンタブには標準で、左からファイル、ホーム、タッチなど、12の機能グループが並んでいます。ここではスライドの編集に欠かすことのできないホームタブの基本機能について説明します。
選択した単語や文章などのデータをコピー(または切り取り)してクリップボード(一次的な保管場所)に残し、さらにクリップボード上のデータを(形式を指定して)貼り付けるためのコマンドが並んでいます。
PowerPointによるプレゼンテーションではスライド単位で画面を切り替えることが一般的です。したがって編集もスライド単位で行います。
プレゼン資料を配布するなどのためにPowerPoint文書を印刷する時は、基本は1ページ内に1つのスライドの印刷ですが、1ページに2つから6つまでのスライドを並べて印刷することもできます。
スライドグループには、新しいスライドを追加したり、スライドのレイアウトを選んだりするためのコマンドが並んでいます。
フォント(文字の書体)、フォントサイズ(文字の大きさ)、色や太字などの文字書式を変更するためのコマンドが並んでいます。
段落とは「文章のひとつのまとまり」のことで、入力した最初の文字からEnter(改行)キー(=段落記号)が押されたところまでを指します。
このグループでは、箇条書きの行頭文字、文章の寄せ方(左、右、中央、両端)、インデント(段落前の空白)の増減、文章の方向(縦書き・横書き)などを設定できます。
文字だけのプレゼンテーションでは魅力が薄いので、PowerPointでは写真や動画、あるいは図形描画を使って作成した図や補足説明などが良く用いられます。そのため、PowerPointではホームタブ内に図形描画グループが用意されていて、素早く図形を作成・編集できるようになっています。
検索/置換(文章中の指定した単語と一致する箇所を探す/一致した単語を指定した別の単語に置き換える)と、選択(指定した箇所を選択する/全てを選択する)のためのグループです。
PowerPoint 2016で付加されたデザインアイデアを利用すると、追加した内容に基づいて、写真や文字、グラフの配置、配色、装飾などを自動的にデザインして、優れた外観のスライドを自動生成できます。ただし、デザインアイデアは、Office365の利用権限(サブスクリプション)を持っているユーザが対象で、利用に際してはOfficeオンラインサービスにスライドを送信する必要があります。